独りよがりひとこと? 感想
注意で話書いているとおり、さいらはカウラヴァ好きです。
なので、パンダヴァには辛口な感想になるでしょう。
ついでに煩悩まみれ。
『原典訳 マハーバーラタ』■
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1 最初の巻 (アーディパルヴァン)
どんなもんになるかとおそるおそる覗いた向きもある第1巻。(三一版がアレだったので・・・)
読みやすくてよかった!
2 最初の巻 (アーディパルヴァン)
もーカルナ最高!! を再認識した巻でした。でへへ。
集会の巻 (サバーパルヴァン)
掲示板にちょこちょこ感想を書くと言っていたものの、さっさと読み終えてしまいました。
本筋に入って、三一版とかにはあるけれど、こちらにはないシーンとかあったんですが、どうなっているのかなあ?(ドラウパディの婿選びでカルナが弓を引いたけれど、御者の子と罵られて止めたとか、 ドラウパディが衣を剥がされるときに、実際にクリシュナに祈ったかどうかが不明とか)どうも、知っている話と出てくる順番(シーン)が違うところがちょこちょこあるみたいなので、その辺も興味津々です。
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と、書いていたら、「imagaco」のKaz.さまより、この疑問についてのお答えをいただきました。ありがとうございます。以下に転載します。
「ドラウパディーの婿選びでカルナが弓を引こうとしたら「御者の息子」と罵られたという箇所と、ドラウパディーの衣剥ぎでクリシュナに祈るという箇所は、上村訳版(プーナ批判版が底本)にはありませんが、異本(カルカッタ版など)にはあります。三一版はカルカッタ版を底本にした英訳を底本にしている故でしょう。
前者をやや詳しく云うと、カルナが弓をとろうとすると、ドラウパディーが「私は御者の息子を夫とはしません」と云ったので、カルナは引き下がった、とあります。
「ドラウパディーの衣剥ぎ」はインド人にとってかなりポピュラーな場面で、「マハーバーラタ」は何度もTVドラマ化(「朝の連続テレビ小説」とか「大河ドラマ」みたいなノリで)されていて、あのシーンが流れるとインドの女性は皆涙するそうです。
もう少し補足すると、「プーナ版」「カルカッタ版」「ボンベイ版」の根本的な違いとは、「プーナ版」は後代における追加箇所を可能な限り排除しているという点でしょうか。
「マハーバーラタ」のテキストとしての成立は上限が紀元前4世紀、下限が紀元後4世紀とかなり幅があります。その間に様々な付け加えが行われたことは疑いようがないのですが、「プーナ版」はそこから特にヒンドゥー教徒による付け加えを排除し、能う限りオリジナルを復元したものなわけです。
だから、「ドラウパディーの衣剥ぎ」でクリシュナに記念する場面がいかに一般に流布したものであろうとも、削除されなければならなかったわけです。」
3 森林の巻 (ヴァナパルヴァン)
未読。だってアルジュナばっかり出てくるんだもん。(←オイ)
4 森林の巻 (ヴァナパルヴァン)
「耳環の奪取」だけ読んでカルナに惚れ直してます。
ヴィラータ王の巻 (ヴィラータパルヴァン)
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上村先生、闘病生活中とのことですが…終わるんでしょうか…。
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こんなことを書いていたら、お亡くなりになってしまいました。
ここでも改めて、ご冥福をお祈りいたします。
上村先生が『原典訳 マハーバーラタ』を刊行して下されなければ、
このようなページを作ることはありませんでした。
その偉業に、改めて感謝いたします。
それにしても、本当に先生が亡くなったショックは大きいようです。
新聞掲載から1日、当サイトは今までにないアクセス数でした。
先生のしていた仕事の大きさゆえんですね。
(2003.1.27)