出版物紹介
日本語のマハーバーラタ関連の出版物を紹介します。
他に知っているものがありましたら、教えてくださいませ。
「マハーバーラタ」の抄訳、簡訳■
「世界神話伝説大系 インドの神話伝説1.2」■ 名著普及会■
「マハーバーラタ」、「ラーマーヤナ」他、それぞれの物語に収録されている挿話の一部、あと確か「ジャータカ」(仏陀の話)も収録されていたような。
「マハーバーラタ」、「ラーマーヤナ」は主筋が訳されています。
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私が最初に読んだ「マハーバーラタ」。これでカウラヴァにはまらなかったらウソです。そのくらい、カウラヴァ側がかっこいい。カウラヴァファンとしては、入門書としてはコチラをお勧めします。
それを抜きにしても、たぶんこれが一番、文章が読みやすいと思うんですが。
「マハーバーラタ」全9巻■ 山際素男訳 三一書房■
英語版からではありますが、初の全訳。しかしもう絶版だそうな。豪華な装丁、秋野不矩さんの挿絵が魅力。
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全7巻のはずが、増えて全9巻。しかも途中、刊行が止まったりしました…。実は訳がしょぼいので、あまりお勧めはできません。
「原典訳 マハーバーラタ」 1〜8(全11巻予定、続刊未定)■ 上村勝彦訳 ちくま学芸文庫■
初の原典からの全訳! インド研究者からの訳としても初になるのではないでしょうか?
(「シャクンタラー姫」とか、挿話の訳は既に出ていますが)
隔月刊でしたが、訳者の上村先生の逝去により、現在8巻まで。以下の続刊は未定とのことです。
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神話関係の本を読むとなったら必ず目にする方ですので、期待してますv ただ、もしかしたら、一度でも抄訳、簡訳を読んでからのほうがいいかもしれない。
文章はよみやすかったです。できるかぎりくどい部分を省いてくれているようで。ただ、インド神話の知識は多少入れてから読んでみたほうが楽しみは増えると思います。
「マハーバーラタ戦記」 マーガレット・シンプソン編著 菜畑めぶき訳 PHP研究所■
かなり読みやすくかかれてます。編著者が児童文学者ということで、もしかしたら子供向けに書かれた本なのかもしれません。そのためか、かなり脚色が入ってたり、欧米人の視点から見た解説が入っています。
しかしながら、読みやすさ、現時点での入手のしやすさからすると、入門書としてはもってこいだと思います。
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カウラヴァ寄りなのがまたもいいですわv(←オイ)
輪廻にわざわざ解説があったりとか、解説の中で守護天使を引き合いに出して説明がされていたりしたのがどうしても笑えてしまって…すいません。わかっちゃいるんですが。
「マハーバーラタ」 上・中・下■ 奈良毅・田中嫺玉訳 第三文明社レグルス文庫■
たぶんこれが一番出回っているのではないでしょうか、現在でも入手可能だし。
こちらも英語版からの訳です。
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思いっきりパンダヴァ寄りなのよねえ…。(←気に入らないらしい(笑))
「マハーバーラタ」■ ジャン=クロード・カリエール作 ピーター・ブルック演出■
笈田勝弘・木下長宏共訳 白水社刊
1988年に日本でも公演した10時間にも及ぶ舞台「マハーバーラタ」を本に編集したもの。
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やっと入手。ありがとう町立図書館! でもまだ未読。いつ読めるかな。
「マハーバーラタの蔭に」■ 松本亮著 八幡山書房■
ちょっとこれは毛色が違います。ジャワのワヤン・クリ版のマハーバーラタ。
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入手しましたが未読のままです…。
「踊るマハーバーラタ 愚かで愛しい物語」■ 山際素男著 光文社新書■
入門書として、面白いエピソードをピックアップ。
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いつでも入手できそうなので未購入、未読のまま
「マハーバーラタ」の研究書■
「マハーバーラタの世界」■ 前川輝光著 めこん■
研究書。
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ゆっくり読んでます。現代インドとの関係の部分が今のところ面白い。
「マハーバーラタの神話学」■ 沖田瑞穂著 弘文堂■
比較神話学の研究書。
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ゆっくり読んでます。
あと、同人誌いくつか紹介したいんだけど、大丈夫かなあ??
「マハーバーラタ」挿話の訳■ いくつかあるんだけどね。わりと入手してないものが多いので、この項が整理されるには時間がかかるでしょう…。
特に、クリシュナの説教(^^;;)本、「バガヴァット・ギーター」なんて、いくつも本があるしな…。
インド神話関係の参考資料■
「インド神話伝説辞典」■ 菅沼晃編 東京堂出版■
インド神話関係の名前を調べるにはこれ! もちろんマハーバーラタの人物も載っています。
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お値段は5000円しないので、インド神話関係に興味がある方は必携です。
神様や人物の別名とかも載っているし。
マハーバーラタ関連の人物を引くと、けっこうエピソードを載せてくれているので、断片的なエピソードを繋ぎ合わせて読むこともできちゃったりする。
「インド神話入門」■ 長谷川明 新潮社(とんぼの本)■
インド神話の入門書としてはこれが一番! 何といっても読みやすい。マハーバーラタについても、けっこうページを割いて紹介してくれています。
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インドの神様絵をこれでもかというくらい載せてくれているので大好きです。入門書としてもお手頃価格だし。
「インド神話」■ 上村勝彦 ちくま学芸文庫・東京書籍■
インド神話を調べていると行き着く本の一つです。『原典訳〜』の刊行に合わせた形で今回、筑摩書房からの出版になっていますが、東京書籍の本のほうは、たいてい図書館の宗教・神話関連のコーナーに置いてありますので、こちらを読むのもいいと思います。マハーバーラタの主筋とは直接関係ないのに当然のように出まくっている神様たちについての解説が詳しく載っています。