ストーリー
むかし、インドにクル族という一族がおり、ある代になってドリタラーシュトラ(「盲目」という意味)とパーンドゥ(「蒼白」という意味)という兄弟が生まれた。兄は盲目のため、弟のパーンドゥが王位を継ぐ。
パーンドゥはクンティ、マードリーという妃を得るが、呪いにより、子を生すことができなかった。そこで、クンティがかつて教わった神々を呼び出す呪文により、ダルマ神、ヴァーユ神、インドラ神により、それぞれ、ユディシュティラ、ビーマ、アルジュナの3人の息子を授かる。マードリーにもその呪文を使わせてアシュヴィン双神を呼び出し、ナクラ、サハデーヴァの双子の息子を授かる。だがある時、パーンドゥがマードリーと交わろうとしたため、パーンドゥは命を落とす。
パーンドゥが死んだためドリタラーシュトラが王となった。ドリタラーシュトラにはガーンダーリー妃の産んだ百人の王子(カウラヴァ)がいた。孤児となったパーンドゥの5人の息子(パーンダヴァ)はドリタラーシュトラに引き取られて共に育つ。しかし何かにつけ比較され、誉められるパーンダヴァ五王子に対し、長子ドゥリヨーダナは嫉妬し、敵愾心を持つようになる。
そして何度かパーンダヴァ五王子を亡き者にせんと企てるが、クリシュナらにより、失敗に終わる。しかしユディシュティラの賭博好きにつけこんでようやく五王子を追い出すことに成功し、五王子は13年間の隠棲生活に入る。
13年間の隠棲生活の後、約束どおり国の半分を返すようカウラヴァに請求したが、ドゥルヨーダナはそれをはねつけた。パーンダヴァはクリシュナ、パンチャーラ国(五王子の妃ドラウパティーの出身国)、マツヤ国などを味方に、カウラヴァは大伯父ビーシュマ、武術の師ドローナ、実は五王子の兄のカルナらを味方にし、周辺の国々をも巻き込み、大戦争となる。
戦いは18日間におよび、隠棲生活の間に神々の力を得ていたパーンダヴァが勝利し、カウラヴァ軍は全滅する。しかし、カウラヴァの生き残りでドローナの息子のアシュヴァッターマンが夜襲をしかけ、パーンダヴァ軍も壊滅する。
ドリタラーシュトラ王はパーンダヴァ五王子の長男ユディシュティラに王位を譲る。そして無常を感じたドリタラーシュトラは、妃とクンティを連れて森に隠棲する。
さらに時がたち、大戦争においてさまざまな陰謀を巡らせたクリシュナが森で瞑想中に亡くなる。
クリシュナが亡くなり、ユディシュティラたちも死を迎える準備をするため、王位をアルジュナの孫のパリクシットに譲り、兄弟、妃を伴ってメール山に向かい、天界に昇る。そこでユディシュティラは亡くなった全ての人たちに会うのだった――。
上はかな〜りはしょっているので、もっと詳細なストーリーを。
独断と偏見のマハーバーラタ